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それがMISOです。

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  販売が始まりましたね柏餅ブレンド! こじまらごが解説するならこちらも解説するしかない! ということで『柏餅ブレンド みそあん』についてのお話。 写真はどちらもみそあんの柏餅です。餅がピンクか黄色かは色を付けているとして、 柏の葉っぱも微妙に色が違うものがあるなと思って調べてみると、明治時代以降緑の葉っぱから、茶色い葉っぱになったようです。 旧暦から新暦に代わり、5月5日が1か月前倒しになってしまいちょうど良いサイズの葉っぱが手に入らない事から、長期保存するために葉を蒸して乾燥させたんだとか。 いまはどちらも手に入る為、どちらも見かけますね。 さて、葉っぱの話はこの辺にして、肝心の『柏餅ブレンド みそあん』の話をしましょう。 今年のみそあんブレンドは何を隠そう大粒品種マラゴジぺ種・パカマラ種のブレンドになっています。(ロズマ農園 ロズマラゴ使用) 『みそあん』と合わせた時に驚きがある。そんなブレンドを目指しました。 カフェテナンゴにあるパカマラ種といえば、ハーブのようなさわやかでフレッシュな香り、ピーチやオレンジ、カシスのような果実感とチョコレートの甘さが複雑に混ざり合った味わい。 その親品種に当たるマラゴジぺ種もピーチやァマレット、ハーブといったさわやかさと甘さを兼ね備えた味わいです。 そんな2つの品種のブレンドが美味しくないはずはないんです。 ただ、いつもの焙煎度のまま『みそあん』と合わせて美味しいかと言うとそういうわけでもない。 悪くはないけど、最高でもないというのが正直なところでしょうか。 ということで今回は焙煎を変えたものをブレンドするという選択をしました。焙煎度を変えたものを、どういうバランスで配合するのか。 ここがMISOになっています! 配合が少し変わるだけでここまで香りの広がりが変わるのか!というほど違いがありました。 いくつか候補を作ってみそあんの柏餅と合わせたときに、最も香りが華やかになったものが採用されました。香り以外にも、みその発酵感や塩味との相性も楽しんでほしいです。 そして、日を追うごとに膨らむ大粒品種らしいフレーバー!香りを逃さないように保存して、日々の味の変化も楽しんでください。
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  3月のライブセミナーでコーヒーの品種について配信します。今回はその準備です。 中米を中心に品種を解説しようと思い、国ごとにまとめようとしたのですが、コーヒーの品種が多すぎて、複雑すぎて、わかりやすくなるはずもなく断念しました。 どうしたらわかりやすいかなと。。。自分が最初に品種を勉強したときどうだったかな?思い出してみましたが、沢山の品種の系統図みたいなものを見た記憶があります。 だいたいコーヒーの本に載っている図になっているものですね。知らない品種もたくさん載っていて見た後特に頭に残っていないという記憶が蘇りました。 ルーツとなるブルボン種、ティピカ種。そこから派生した品種たち。 とにかく片っ端から品種について説明しても、よくわからないし、まずはカフェテナンゴで取り扱っている品種だけを書き出してみました。 ブルボン、ティピカ、カツーラ、カツアイ、パカス、ビジャサルチ、SL、サンロケ、イエローカツーラ、イエローカツアイ、イエローパカマラ、マラゴジペ、ジャバニカ、ゲイシャ、パカマラ、 いつも飲むコーヒーの品種がどうなっているのかを知ったほうが面白いと思います。それでも15種類!全部は流石に紹介しきれませんが。。。 まずはブルボン種から。 カフェテナンゴでは『 エルサルバドル シャングリラ農園 』『 グアテマラ エル・インヘルト農園 エル・タンケ 』ですが、両者を飲み比べて、あぁブルボン種だ!と即答できればそれは凄いと思います。それくらい両者には違いがあります。商品としては焙煎度も違えば、育った環境も違うわけですから。 カツーラ、カツアイといった品種は主要品種ですね。様々な地域で栽培されています。これも品種の味というよりは育った環境と精製方法がより味に影響されています。 ティピカ種由来のもの、ブルボン種由来のものと分けてみると、 ティピカ種の突然変異はマラゴジぺ種だけでした。これはわかりやすいのではないでしょうか? カツーラ、カツアイといった品種は主要品種ですね。様々な地域で栽培されています。品種の味というよりは育った環境と精製方法がより味に影響していますね。 カツーラ種もパカス種もビジャサルチ種もブルボン種の突然変異といわれていますね。突然変異というと小難しいですが、植物なので環境に適応して変化したと考えると捉えやすくなる気もしますね。 たまたま見つかったカツーラ

一足早い春の訪れ~花粉と免許更新~

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 先週は一気に気温が上がって、出勤途中にある河津桜も満開です。ここ数日気温が下がったおかげで散らずに咲き続けていますね。毎日散っていないか愛でるのが日課になってます。 桜が咲くほど気温が上がると私の花粉レーダーも起動してしまうのがつらいところです。 例年より早めに始まった花粉症がなかなかツライです。。。 昨年そこまで酷くならなかったのは、きっとマスクをきちんとつけていたお陰だと思っていました。今年もきっと余裕と思っていたら、、、一足早くパワフルになってやってきました。 そして、この最悪のタイミングで5年ぶりの運転免許更新の期日が迫っていました。(優良ドライバーという肩書をもつ紙ドライバーです。) この時期外に出るのをためらっている(コロナと花粉両方の意味で)私としては、とりあえず市販の薬で花粉症を完封していこうと点鼻薬、目薬をバッチリ決めて、いざ警察署へ! 免許更新と言えば、容赦なき写真撮影でしょう。なにより優先されるのは正面から顔がきっちり写っていることというアレですね。 薬がバッチリ効いて、完璧な状態で撮影に挑みました。 このコロナ禍において、撮影前だけマスクを外し、荷物を置いて、後ろに人が並んでいる状況。テンポよく撮影することに全集中です。 椅子に座って、顎をひいて問題なく撮影が終わり、立ち上がって後ろを向くとそこには小さな鏡がありました。 そこに映っていたのは、目も充血せず、鼻水も出ていない、完璧な状態の自分でした。 ただ一つ、強風で髪の毛がボサボサになっている以外は。。。。 暗い気持ちでビデオ講習を受けて、5年間身分をも証明してくれる新たな免許証を手に入れました。 免許更新の際には、写真撮影前の鏡チェック。大事ですよ。

バレンタインブレンド2021

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 今年もバレンタインブレンドを販売することになりました。 昨年のテーマは『バレンタインに渡す手作りのお菓子』でした。 今年のテーマはバレンタインらしく『ショコラブレンド!』なーんて。そんな安易なものにはしません! 今年のテーマは『エレガントフルーティー』 ブドウやバラのような、華やかで濃い香りと、生クリームのような甘い後味!そんな味わいになればいいなぁという感じです。 という事で、ブドウっぽい果実感のあるコーヒーを選びたい。 候補は3つ  ①コスタリカ ピエサン農園SL28 ブラックハニー ②エル・サルバドル ディビナプロビデンシア農園 SL28 フリーウォッシュト ③コスタリカ サン・フランシスコ1900農園 ホワイトハニー ①『ピエサン農園のブラックハニー』は巨峰のような味わいがあって、味だけを考えるならば使いたい!しかし使うとブレンドの金額が跳ね上がってしまうので今回はやめておきます。 ②『ディビナプロビデンシア』は昨年ブレンドに使おうと思ったらディビナ味わいが意外と消えてしまい、結局使うのをあきらめました。今年のロットはスパイシーなブドウの香りがあるので試してみます。 ③『サン・フランシスコ1900』は逆に孤高の存在という感じで、他のコーヒーと馴染まず使わなかったコーヒーです。今年は品種がビジャサルチに変わったのでどうなるか?といったところですね。 次は、クリーミーで甘いイメージのコーヒーを探してみましょうかね。 候補 ④ホンジュラス セロ・アスール農園 フリーウォッシュト ⑤グアテマラ エル・インヘルト農園 イエローナンセ フリーウォッシュト 果実感の②・③、甘さの④・⑤を使って相性のよいものを探してみます。 組み合わせと割合を変えて試してみます。どんどん試したくなってしまいます。 なかなかいい感じの相性のものと、あんまりよくないものもありましたよ!!予想以上に良くなるもの、悪くなるものがあって面白いですね! もちろん、これだけでは物足りないです。ブレンドにするからにはストレートコーヒーにはない複雑さを出したいので、あと1種類は華やかさ(インパクト)を加えたいと思っています。 パターンは無限にありますがそこから絶妙なバランスに仕上げるのがブレンド作成の楽しいところでもあります。 焙煎度は中煎りを狙っていきます。今年のバレンタインブレンドは余韻のあまーいブレ

2020年のコーヒーBEST10 入江編

 「2020年カフェテナンゴのコーヒーBEST10」をYouTubeライブ配信で発表しました。 ご視聴ありがとうございました。 こじまらご、に続き私のベスト10はこのようになっております。 1 位: エル・インヘルト農園 イエローナンセ ナチュラル  (グアテマラ) 2 位: エル・インヘルト農園 イエローパカマラ  (グアテマラ) 3 位: エル・インヘルト農園 エル・タンケ  (グアテマラ) 4 位: ディビナ・プロビデンシア農園  (エルサルバドル) 5 位: ピエサン農園 ゲイシャ ホワイトハニー  (コスタリカ) 6 位: ママミナ農園  (ニカラグア) 7 位: ラ・ウエジャ農園 イエローパカマラ ナチュラルアナエロビコ (ニカラグア) 8 位: ラス・マリアス農園  (ホンジュラス) 9 位: サン・フランシスコ1900農園 ホワイトハニー  (コスタリカ) 10位:バレンタインブレンド/エル・インヘルト農園 イエローナンセピーべリー このBEST10本当に難しいと思います。単純にフレーバーの量や複雑さといったものを評価するとおそらく、エル・インヘルトを筆頭とする高級豆が支配することでしょう。 ただ、それでは面白くないので、私の好みもここにプラスされています。ナチュラルで好きなもの。それぞれの国で一番印象的だったもの。それらを書き出してから、10位までのランク付けをしたという感じです。 1位の「イエローナンセ ナチュラル」これはまさに、2020年のバレンタインブレンドの味の素でした。単純にイエローナンセとナチュラルの豆を合わせてみたいというのが始まりで、実際にイエローナンセを少し浅めに焙煎したものとナチュラル精製の豆が配合に使われていました。そして、「イエローナンセ ナチュラル」を購入したとの知らせを聞いたわけです。どれだけワクワクしたことか! もともとナチュラル精製のコーヒーも好きですし、このコーヒーの味のバランスも良いです。ナチュラル精製の上品な発酵感とナンセの甘さが絶妙です。 2位の「イエローパカマラ」これは大粒品種の中で、味わいと面白さを兼ね備えているものということで選びました。初めての品種。エル・インヘルトのイエロー系品種の味の傾向も分いのかったのがよかったです。 3位の「エル・タンケ」これはエル・インヘル

飲んでほしいコーヒーが多すぎる件

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ここ数か月のカフェテナンゴは新豆が入荷し続けていて、毎日強烈な個性を持つコーヒーと向き合っているわけですが、どれも美味しい。 香りの強いパワータイプもいますし、バランスの取れた優等生もあります。 もちろん、カフェテナンゴが大好きなエル・インヘルト農園の大粒品種は美味しいです。様々なフレーバーの凝縮感はずば抜けています。 他にも、イエローナンセナチュラルもディビナプロビデンシアも、ラス・マリアスも、、、、例を挙げるときりがないです。(笑) おそらく「ホンジュラス サンタ・ルシア ゲイシャ」や、「ニカラグア ラ・ウエジャ イエローパカマラ ナチュラル アナエロビコ」は存在が薄れてきているだろうと思います。(笑) 個人的に最近急上昇しているのは、 ニカラグアのママ・ミナ農園 。 10月のおすすめセットになっていたコーヒーですが、今でも単品で注文が入るコー ヒーです。焙煎して味見で飲むと、バランスの良さに癒されます。派手さはないけれど綺麗で美味しいです。 なぜ、メルマガでも話せるようなことを書いているのかといいますと、12月は、2020年カフェテナンゴコーヒーランキングをつけないといけません。どんなコーヒーがあったか復習しようと思って書き始めました。(笑) 精製方法が特殊なもの?レアロット?好み?ピーベリー職人への努力賞?どうやって決めようか悩ましいところです。 ナチュラル好きの私としてはナチュラル精製をひとつはランキングにいれたいところです。単純に香りのボリューム凝縮感バランスで選ぶと、オークションロットや高額豆になってしまいそうですし、隠れた優等生を探し出すのもいいなあと思います。 今年のベスト3は特設ページで公開されますが、ベスト10は12月最後のYouTubeライブで1年の振り返り配信をします。 とここまで書いてくると、いくつか候補が見えてきたので、この先はベスト3とYouTubeライブベスト10で発表しようと思います。スタッフ全員のベストコーヒーの発表をお楽しみに! おまけ ~今月のご褒美で飲んだ日本酒が面白かった件~ どぶろくとは思えないラベル。スパークリングでやさしい乳酸がカキフライと素晴らしい相性でした。(左) 右は突然変異の赤色酵母とのこと。てっきり桜に合わせて作った着色したお酒だと思っていました。赤色酵母特有の味というのはいまいち分からなかったです。まる

ピーベリーを選別して焙煎する。

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『グアテマラ エル・インヘルト農園 イエローナンセ』からピーベリーを選別し焙煎する! ピーベリーとは丸豆といわれるもので、通常1つのコーヒーの果実の中に2つ入っている種子(生豆となるもの)が1つしか入っていないというものです。コロっと丸みを帯びた形になります。 もともと細長いイエローナンセのピーベリーは丸豆、いや長丸豆です。(笑) 実際に、エル・インヘルト農園でも手作業でピーベリーを選別しているということで真似してみたのですが、なかなか大変でした。 600g選別して焙煎に辿り着くまでに1か月かかりました。 それが、 『イエローナンセ ピーベリー』 ここにしかない超レアロットの完成です! そんな、ピーべリーの焙煎です。緊張しないわけがない。(笑) 失敗したら、また選別からですからね。 ピーベリーは、コロッとした丸みがあるせいか、焙煎中は熱をためやすい印象です。 焙煎中にパチパチとはぜる音も1回目は小さめで普通の豆と違うのも緊張する一因ですね。 何とか焙煎が完了しました。通常のイエローナンセより焙煎度を浅めに仕上げました。カフェテナンゴの【ロースト:3】ですね。中煎りです。 どんな味わいになるのでしょうか!? 通常の 『エル・インヘルト農園 イエローナンセ』 は、黄色く完熟するイエローカツーラ、イエローカツアイという品種のロットで、ココナッツミルクや、バナナ、バニラのような甘いフレーバーが特徴的です。 さっそく飲んでみました。 ・・・・ 濃い!焙煎が少し浅く酸味が少しあるので、ネクタリンのような濃厚な甘さの印象です。もちろんいつもの、バナナやココナッツ、生クリームの味わいも。普段のイエローナンセの味わいがぎゅっと詰まった印象です。 イエローナンセの美味しさの秘密はこのピーベリーにあるのかもしれませんね。 通常の生豆の中にこの香りがぎゅっと詰まったピーベリーが含まれることで、味の厚みが増している可能性もあります。 そうなると、気になるのはピーベリーが含まれる割合が多いのかどうか?ですね。 イエローナンセは選別していて、ピーベリーが意外と多い気がしました。ほかのエル・インヘルト農園のロットや、ほかの農園のものを検証してみなければなんともいえませんが・・・ やるしかないですね! 『ピーベリー研究室』やります。 まずは、エル・インヘルト農園の他のロットから! なぜかって? こん